時代小説家・藤沢周平の作品-市塵
Posted in 未分類 on 10/03/2011 02:22 pm by admin市塵(しじん)とは、1989年に講談社より刊行された時代小説です。作者は、江戸時代を舞台に、庶民や下級武士の哀歓を描いた作品を多く残した藤沢周平です。甲府藩侍講であった儒学者の新井白石を主人公に、主君である徳川綱豊(のちの六代将軍家宣)が将軍になるとのに伴って、幕府の政治顧問として幕政の陰舞台に立つところから物語はスタートします。
正徳の治(正徳年間を中心として勧められた政治改革で、主に将軍侍講の白石とその側用人である間部詮房らが実際に政権を担い、儒学思想をもとに文治主義と呼ばれる諸政策を推進したもの)の事実上のプランメーカーとして貨幣貨幣改鋳、朝鮮通信使待遇問題、徳川家継の保育問題、密航した宣教師シドッチの取り調べを中心として、家継の死去によってすべての政治的実権を喪失したのち、再び市中の人として学舎に戻っていくまでの生涯を描いています。