人格者である鍼灸師の裏の顔-仕掛人・藤枝梅安

『仕掛人・藤枝梅安』とは、他に『剣客商売』『鬼平犯科帳』などで知られる小説家・池波正太郎によって小説現代に昭和47年から平成2年までの間に全20篇が発表された連作時代小説です。主人公は江戸で鍼灸院を営む鍼医者の藤枝梅安。天下一品の腕前に人格者であり庶民に愛される存在ですが、実は凄腕の仕掛け人。依頼者からの依頼を取りすぐ仲介人を通じて殺しを請け負うのでした。

もとは、仕掛人を主人公とした短編数篇が好評だったことから始まった作品で、「梅雨の湯豆腐」から彦次郎が、「顔」からは音羽の半右衛門という人物がシリーズにレギュラー登場します。連載開始間もなくからテレビ時代劇『必殺仕掛人』が企画され、ほぼ同時進行で原作も執筆されると言うメディアミックスをみせましたが、1990年に作者が急性白血病のために急逝したことから未完の絶筆となっています。剣客商売や鬼平犯科帳とほぼ同じ時代を舞台とすることから共通する登場人物や店などがいくつかあります。

 

 

 

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